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リターナブルびんモデル事業

リターナブル容器利用等実態調査

事業名 リターナブル容器利用等実態調査
実施年度 平成16年度 農林水産省
受託団体・実施体制 (財)食品産業センター
事業目的 【リターナブル容器に関する製造事業者及び小売業者に対する実態調査・普及促進】
リターナブル容器の使用が成功している事例はどのようなものがあるのか、その理由はなぜかを把握し、食品製造事業者や小売業者にリターナブル容器利用の優良事例を紹介すること等によりリターナブル容器の普及を促進させることを目的として、実態調査を実施し、その成果をとりまとめる。
事業概要

(1)リターナブル容器に関する実態調査(製造事業者)N=260

[1]リターナブルびんの利用を始めたきっかけ N=140事業者
「社会的な環境意識や廃棄物の発生抑制に対するニーズの高まりに対応」(74事業者)と「容器包装のコスト低減を図るため」(68事業者)が最も多く、次いで業界としてリターナブルびんの利用を推奨する動きがあったため」(64事業者)と回答。


[2]リターナブルびんを利用する上での課題
「回収システムの運用にコストがかかる」(65事業者)と「消費者がリターナブルびん入り商品を選択しない」(65事業者)が最も多い。次いで「小売店や流通業者がリターナブルびん入り商品を選択しない」(57事業者)と回答


[3]リターナブルびんの利用事例
140事業者、248製品。品目別には食品(醤油、酢、ソース等)が35製品、飲料(牛乳、炭酸飲料、果実飲料、ウーロン茶飲料等)が61製品、種類が125製品。


[4]リターナブルびんの利用を継続もしくは開始する条件
「リターナブルびんの衛生面での保証」(50事業者)、「回収したリターナブルびんの洗浄コストの低減」(45事業者)、「消費者意識の改革(リターナブルびんを優先的に購入する)」(44事業者)との回答が多い。


(2)リターナブル容器に関する実態調査(小売業者) N=83

[1]リターナブルびん入り商品の取り扱う上での課題
「リターナブルびんは重いため、取扱い上の労働負荷が大きい」(36)、「回収したリターナブルびんの保管場所確保が困難」(33)、「リターナブルびんを好む消費者が少ない」(29)との回答が多い。


[2]リターナブル容器の利用に関する消費者への情報提供手段
「容器のラベル表示等を用いて情報提供する(商品そのもので情報提供)」(26)、「レジや店頭でポスター等を用いて情報提供する(店舗内の商品以外の部分で情報提供)(19)が多い。また、「情報提供を特に行っていない」との回答は27事業者。


[3]リターナブルびん入り商品の取扱いを継続もしくは開始する条件
「割りにくい、または割れない素材のリターナブルびんへの転換・開発」(12)、「効率的な回収システムの構築(業界や行政主導の回収システム)」(12)、「回収したリターナブルびんの保管場所の確保」(11)、「リターナブルびんの軽量化」(10)との回答が多い。


(3)リターナブル容器に関する実態調査(消費者)

 → 消費者インターネットアンケート調査の結果


成果・課題 <リターナブルびんの継続性・今後の取扱いの有無>
製造事業者のアンケートによると、以前から継続してリターナブル容器を利用している事業者では同じ商品への利用を継続する予定である事業者が多い。一方、利用していない事業者では「今後も利用予定はない」とする事業者が多い。
小売業者へのアンケートによると、びん入り商品、リターナブルびん入り商品の取扱量が増加していると回答している事業者は1割程度であり、9堀程度が減少または横ばいであると回答している。さらに、消費者に、リターナブルびんの購入意向を尋ねた結果によると、8割が「リターナブルびん入り商品を優先して購入することはない」と回答している。