モデル市町村のリターナブルびん分別収集効果・効率性検証事業
事業名 | モデル市町村のリターナブルびん分別収集効果・効率性検証事業 |
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実施年度 | 平成18年度 環境省 |
受託団体・実施体制 | ガラスびんリサイクル促進協議会 |
事業目的 | 【リターナブルびんを効果的に分別収集を行っている市町村の事例調査及び市民に対してリターナブルびんの環境政策としての意義をPRすることによるリターナブルびん回収向上効果の検証事業】
(1)リターナブルびん流通量の減少傾向の原因として、商品の流通形態が酒販店からスーパー、CVSに変化してきている中で、従来酒販店を中心に行っていたリターナブルびんの回収が機能しなくなってきていることが挙げられる。 (2)広報の充実により、市町村によるリターナブルびんの分別収集が、どの程度リターナブルびん回収率向上に寄与するかの効果推計を行う。 |
事業概要 |
(1)自治体及びびん商に対するヒアリング調査
1.住民がリターナブルびんを排出ステーションで分別している例(神奈川県大和市)
(2)市民への広報によるリターナブルびん回収状況改善検証事業(那覇市)
〔チラシの内容〕 リターナブルびんの種類と環境政策としての意味をPRしたチラシ |
成果・課題 | <今後に向けた課題と展望> 〔課題〕
(1)市町村のリターナブルびん分別収集はその費用が個別事業として把握されていない。
(2)モデル自治体での分別排出・収集の仕組みや啓発活動は、原則的に全地域で共通かつ公平に行われており、特定地域をモデルとして改善対策を行うスタイルの事業を展開できない環境であった。
(3)今回ケーススタディした4自治体を含め、リターナブルびんを分別収集する目的と具体的な対象品目の周知をセットとして市民に啓発されておらず、環境意識向上に繋がっていない。
(4)個別収集方式(那覇市)では、リターナブルびんとワンウェイびんの分別排出は困難である。 〔展望〕
(1)市町村との入念な事前準備を経て、域内におけるモデル事業展開が必要である。
(2)リターナブルびん分別収集の費用対効果把握のために、分別収集タイプ別の平均的なコストの把握が必要と思われる。
(3)全国の市町村のリターナブルびん分別収集実態調査が必要と思われる。 〔那覇市における広報活動実施による効果〕 ・キャンペーンの前後で一升瓶はさほど不良率が変化していないが、泡盛びん、ビールびんは不良率が減少した。また、排出時の割れびんの数も減少し、広報媒体配布による影響と考えられる。 |