低炭素社会実現に向けたシナリオ「なごやリユースびんルール」
リターナブルびんもっと知ろうよ!大作戦 in 名古屋
開催日時 | 2009年11月6日(金) 14:00〜17:00 |
開催場所 | 名古屋都市センター11階 大研修室 |
主催者 | ガラスびんリサイクル促進協議会 |
共催者 | 日本ガラスびん協会・全国びん商連合会・なごや環境大学リユースびんチーム |
企画運営 | NPO法人持続可能な社会をつくる元気ネット |
地域幹事 | NPO中部リサイクル運動市民の会 |
後援 | 環境省・経済産業省・名古屋市・3R推進団体連絡会 |
イベント内容
- (1)「低炭素都市なごやの容器選択〜なごやリユースびんルール」
- 竹内 恒夫 氏(名古屋大学大学院環境学研究科 教授)
- (2)「日本におけるリターナブルびんの現状と課題」
- 木野 正則 氏(ガラスびんリサイクル促進協議会 事務局長)
- (3)パネルディスカッション「リターナブルびんの現状と今後について」
-
パネリスト: 竹内 恒夫 氏 木野 正則 氏 村松 愼三 氏((株)すぎた 取締役総務部長) 笠原 尚志 氏((株)中西 代表取締役社長) 林 哲也 氏(名古屋市環境局減量推進室 主査) 舟橋 博 氏(中部リサイクル運動市民の会 理事) コーディネーター: 松野 正太郎 氏(名古屋大学大学院環境学研究科 研究員) その他: 小島 英太郎 氏((株)小島良太郎商店 常務取締役)
●参加者人数: 39名
属 性 | 参加人数 |
---|---|
NPO | 1 |
学生 | 4 |
行政 | 6 |
事業者 | 10 |
市民・市民団体 | 9 |
取材 | 0 |
地域幹事 | 5 |
運営事務局 | 4 |
合計 | 39 |
イベントの様子
会場風景
パネルディスカッション
パネルディスカッション
パネルディスカッション
発言の要旨等
知りたい
- 酒屋の焼酎の量り売りをよく買うが、これを焼酎以外にも広げることはできないのか?何か課題や問題があったら教えて欲しい。
- Rマークびんを回収したらそれをどうするのか知りたい。
- Rマークびんの回収は事業として成り立つのか知りたい。
- 「リユースびん」と「リターナブルびん」の単語の使い分け基準がわからない。(1)リターナブル (2)リターナル (3)リユースの3つの単語が混在している。
伝えたい
- 量り売りは衛生上の問題があり、現在、焼酎しかやっていない。あと、酒税法上の問題も絡んでくる。かつてはビールの量り売りをやっていたことがあったが、不評であったため、現在はやっていない。
- Rマークびんについては、メーカーが作ってくれれば、酒販店として売るつもりはある。1万何千というアイテムを扱っているが、そのうちRマークびんは20程度である。Rマークびんの商品は価格が高い銘柄が多いため回転が悪いのも問題だ。
- ビールびんは所有メーカーが明確だが、Rマークびんは明確ではないので、メーカーも出所がわからないものに出費することは考えにくい。
- Rマークびんでは事業は成り立たない。消費者の意識が変わりRマークびんを使用するようになれば、今の状況は変わると思う。びんの回収システムはすでに確立しているので、そこは問題ないが4号びん以下だけでは利益は期待できない。
- すぎたさんの店舗では、消費者も販売店もそれぞれの役割をきちっと果たしていると思い感心した。
- 名古屋モデルを全国に広げることが必要だ。
- お酒の地産地消が近道になると、ガラスびんリサイクル促進協の話から思いました。
(世界のやまちゃん・白木屋グループ・ねのひ・蓬莱泉等) - なごや発のルール、しくみを、しくみづくりから事業者も参加して作ることをお願いしたい。
- 行政にもっとがんばってもらいたい。消費者への啓発活動、選別センターをつくる。自治体の策定する環境基本計画にリユースびん普及の取り組みを盛り込む。など。
- 名古屋での取り組みがよくわかり、感動。これからもがんばってください。
学びたい
- Rマークびんが普及しない原因として、ビールびんのような返金の仕組みがないことが考えられるが、これはどうしてできないのか。
- Rマークびんは使用している酒類が少ないので、それを集めようと思ってもなかなか集まらない。今回のキャンペーンでは、どう集まるのか興味がある。
- 一般の人向けの普及活動をもっと充実させる。
- 学生やお酒を飲めるようになった若い方に聞いてもらうと環境への意識の高い世代に受け入れられるのではないか。成人式でのPR。
- 「リユース」の仕組みを知ってもらうことから始める。その為には、先ずは学校給食における牛乳をすべてリユースガラスびん入りに変更させ、子どもたちの身近な生活の中でリユースに触れさせ啓発する。
考えたい
- びんがここまで衰退したのはびん商がきちんとした設備投資を行ってこなかったからではないのか。これからびんを再び普及させるためには何をしていけばいいのか。びんの規格の統一化は?
- リユースは環境にやさしいと言われているが、新潟で作ったものを九州や沖縄で消費してもリユースは期待できないし、リユースできても果たしてそれが環境にいいのかという疑問がある。やはりある地域で生産されたものは同じ地域で消費して初めてリユースが成り立つと思う。したがって、リユースは地域ごとに広げていくことが大事だと思う。
- 行政の回収拠点でしっかり告知をしてもらう。エコマネーとの連携。リユースびんを返却するとポイントがもらえるみたいな仕組みがあるとよい。
- アルコールにしても、飲料にしてもすべて容量ごとの統一びんにする必要があると考えますが、ボトラーは差別化を図るために専用びんを使いたがる傾向にあります。行政指導でのボトル統一の義務化が必要でないか。
- 消費者への働きかけと、びんメーカーや中身メーカーがその気になる方策を考えるべき。もっとPRとインセンティブをしてほしい。酒造屋の製造直売にびん返却割引の仕組み。シャンプーの家庭用詰め替えボトルのような、家庭用ボトルに一升びんの詰め替え(一升びんで買うと安いなど消費行動への働きかけ)。売れる銘柄にリユースびんの再導入をしてもらい、加えて一升びんの値下げ。小さいサイズについては、びん商に支払う額をペイして売ると復活する?
- ルートの単純化、メーカーから消費者、消費者からメーカー。
行動したい
- リユースびんキャンペーンはいい取り組なので、全国的に展開したほうがいいと思う。
- Rマークびんの普及については、名古屋地域でボトムアップしてゆき、将来的には全国を串刺しできるような仕組みをつくれればと思っている。
- まずは、Rマークびんの存在を消費者に知ってもらうことが重要だと感じているので、徹底的なPRを行っていきたい。
- 比較的びんが使用されている飲食店から広げていくべきだと思う。
- Rマークびんの知名度をあげるためのキャンペーンを徹底的にやってほしい。
- まず自分が使う。使う人を広めていく。店で買う。売っている店を探し、そこで買う。「びん入り○○ありますか?」と店の人に聞く。
- Rびんの商品を取り扱っている店に、パンフレット、ディスプレイ用POPを設置する。
- 居酒屋チェーン、大学生協などでのモデル事業を展開して、課題を抽出して改善していく⇒消費者へのPRにもつながる。実際に行動をしてみる!
- インターネット販売などで、返びんの仕組みを作り出す。新潟や九州の店や組合へ返すボックスを同包して着払いで受け取る。(手数料は商品代に上乗せ)