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リターナブルびん市場解説

1.8L壜利用及び回収に関する調査(2019(令和元)年度実績)集計結果概要

実施:1.8L壜再利用事業者協議会

対象期間:2019(令和元)年度(2019(平成31)年4月〜2020(令和2)年3月)


容器包装リサイクル法第18条に基づく自主回収認定容器である1.8L壜について、自主回収の状況(利用量ならびに回収量)を調査集計し、所管省庁である国税庁へ令和2年7月21日に報告いたしました。集計結果の概要は下記の通りです。

1.8L壜の回収率(2019(令和元)年度実績)

2019(令和元)年度の1.8L壜利用量は111,114千本(105,558トン)、回収量は83,136千本(78,980トン)、回収率は74.8%でした。

この数値は自主回収認定の基準となる回収率(※)を下回っており、引き続き自主回収認定の継続、ならびに1.8L壜の再使用(リユース)システムの維持への懸念があります。

※自主回収認定の基準となる回収率は「おおむね90%」と定められており(容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律施行規則 第20条)、「現状の回収率が80%以上であり、その回収の方法から判断して、おおむね90%の回収率を達成するために適切なものであると認められる場合」も認定することとされています(平成10年3月 旧通商産業省通知自主回収の認定の留意事項)。
本数(千本) 重量(トン)
出荷数量 @ 111,114  105,558 
回収びん総量 A 83,137  78,980 
回収率 A/@ 74.8%

1.8L壜の出荷状況と回収率の推移(2000(平成12)〜2019(令和元)年度実績)

1.8L壜の出荷数量(利用量)は、平成12年からの20年間で4分の1程度まで減少しており、回収率は平成29年度までの18年間で約14ポイント減少し、前年平成30年度は約5ポイント回復しましたが、今年度は74.8%と低下しました。
1.8L壜の出荷状況と回収率の推移グラフ
(単位:千本)
年度 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21
日本酒 244,124 220,911 195,130 176,932 152,690 148,259 136,375 129,942 114,881 101,172
焼酎(連続式) 18,105 10,585 8,637 8,601 6,454 5,099 5,423 4,389 4,854 3,364
焼酎(単式) 59,324 60,632 65,764 72,741 76,642 86,978 70,840 83,118 65,959 62,388
その他酒類 19,873 16,578 14,373 12,832 10,640 10,261 12,381 10,601 9,511 8,105
醤 油 62,193 58,345 49,918 47,994 43,983 38,697 32,794 30,171 29,613 27,090
食用酢 13,574 12,208 11,899 9,884 8,882 8,112 6,658 5,989 5,193 4,471
その他 6,878 6,482 6,556 5,534 4,098 4,366 3,463 2,980 2,789 1,181
出荷数量 計 424,071 385,741 352,277 334,518 303,389 301,772 267,934 267,190 232,800 207,772
報告回収率 87.7% 89.3% 87.6% 87.0% 85.4% 86.0% 86.6% 85.8% 88.2% 85.6%
年度 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R1
日本酒 100,456 82,943 79,946 82,905 75,673 80,409 72,762 74,093 70,406 65,409
焼酎(連続式) 5,455 2,669 2,620 2,068 2,190 2,588 1,904 1,936 2,208 2,375
焼酎(単式) 45,866 51,708 57,380 48,976 43,210 41,277 41,145 34,759 33,262 30,209
その他酒類 7,816 6,134 6,011 6,212 5,763 5,148 5,502 7,557 5,833 4,836
醤 油 24,146 19,904 15,142 14,798 12,885 11,145 9,232 9,068 7,364 6,596
食用酢 3,790 3,457 2,714 2,832 2,432 2,419 2,075 1,869 1,373 897
その他 1,533 999 691 767 637 1,121 1,176 1,219 1,070 792
出荷数量 計 189,062 167,814 164,505 158,558 142,789 144,107 133,797 130,501 121,515 111,114
報告回収率 85.6% 83.4% 81.3% 78.8% 81.2% 79.9% 74.5% 73.2% 78.6% 74.8%

1.8L壜 出荷本数におけるP箱使用率の推移(2011(平成23)〜2019(令和元)年度実績)

1.8L壜の出荷本数におけるP箱出荷率は平成30年には微増しましたが、引き続き減少の傾向がみられます。
1.8L壜をはじめとするリターナブルびんの流通には、びんを傷付けずに運搬・保管するためのP箱が必要不可欠です。しかし、P箱以外(段ボール箱)での出荷や、流通過程におけるP箱の散逸・滞留などが要因となって、慢性的にP箱が不足する状況となっています。

空きびんの回収時にP箱が不足すると、まだ再使用できるリターナブルびんもバラびんとしてカレット化(砕いてリサイクル)されてしまい、回収量の減少(回収率の低下)に繋がります。
1.8L壜 出荷本数におけるP箱使用率の推移グラフ
(単位:千本)
年度 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R1
出荷本数 @ 167,814 164,505 158,558 142,789 144,107 133,797 130,501 121,515 111,114
 P箱での
 出荷本数 A
123,008 118,488 112,899 101,912 102,698 94,225 88,105 82,353 74,987
 P箱以外での
 出荷本数
44,003 46,017 45,659 40,877 41,408 39,571 42,396 39,154 36,128
P箱出荷率 A/@ 73.3% 72.0% 71.2% 71.4% 71.3% 70.4% 67.5% 67.8% 67.5%
報告回収率 83.4% 81.3% 78.8% 81.2% 79.9% 74.5% 73.2% 78.6% 74.8%

1.8L壜流通説明図

1.8L壜 購入・回収本数における新壜構成比の推移(2010(平成22)〜2019(令和元)年度実績)

新壜購入本数も減少しているものの回収壜の購入・回収本数の減少幅が大きいため、購入・回収総本数における新壜の構成比率は、多少の増減はあるもののやや増加傾向にあります。

新壜の使用率が増加すると、回収壜の需要減による滞留が発生し、びん商の在庫能力を超えたバラびんはカレット化されてしまいます。一方で、P箱不足などにより回収壜の流通量が減少したために、安定した供給が得られず、メーカーが新壜出荷に切り替えるケースもあります。 1.8L壜 購入・回収本数における新壜構成比の推移グラフ
(単位:千本)
年度 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R1
購入・回収総本数
@(=A+B)
188,013 166,083 175,753 154,828 147,712 145,366 136,104 132,073 123,749 111,114
新壜購入総本数 A 50,903 47,613 50,605 52,104 45,921 48,261 47,722 48,130 42,773 40,822
回収壜購入総本数 B 137,110 118,469 125,148 102,724 101,791 97,105 88,382 83,943 80,976 72,082
新壜構成比 A/@ 27.1% 28.7% 28.8% 33.7% 31.1% 33.2% 35.1% 36.4% 34.6% 36.2%
報告回収率 85.6% 83.4% 81.3% 78.8% 81.2% 79.9% 74.5% 73.2% 78.6% 74.8%