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環境省 「びんリユース推進シンポジウム」 開催

  開催日時 2014年3月20日(木) 13:30〜17:00
  開催場所 ホテル日航奈良 4階 飛天の間
(奈良県奈良市三条本町8-1)

 

シンポジウム 会場                        シンポジウム 会場

  2014年3月20日「びんリユース推進シンポジウム」が開催されました。
  本シンポジウムでは、リユースびんの取組み事例紹介やパネルディスカッションなどが行われ、「地域」をキーワードにびんリユースの利用促進についての議論が行われました。



 

1.主催者ご挨拶

  環境省 大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 企画課  リサイクル推進室 室長 庄子 真憲 氏

「 昨年の5月に第三次循環基本計画を閣議決定されましたが、その中で、びんなどのリユースとごみを発生させないリデュースをまとめて2Rと呼ぼうと。この2Rがより社会に定着していくような取組みを進めて行く、という方向性を打ち出したところです。
  今、容器包装リサイクル法見直しの議論が進む中でも、地域におけるびんリユースの利用促進が一つの大きな課題になっています。この課題に関する大きな参考になる事例が、奈良県を中心に広がっておりますリユースびん「と、わ(To WA)」の取組みです。環境負荷、ごみの量を減らすということだけでなく、地元の産品を使っていこうということで、地域振興といった観点、人と人とを結ぶ地域のコミュニティづくりを上手く入れていただいている取組みではないか、と考えております。
  このシンポジウムで活発なご意見、ご提言をいただき、びんリユースの意義や良さ、それからびんリユースの輪が一層広がっていくことを期待しております。 」



2.基調講演 「びんリユースにおける現状と重要性について」

  独立行政法人 製品評価技術基盤機構 理事長 安井 至 氏

安井至 氏        安井 至 氏

  地球規模での取組むべき環境対策から、循環型社会形成推進基本計画やグリーン購入法、地域におけるびんリユースの今後の展望について講演されました。


  「 これまでの廃棄物を取り巻く状況の改善が早く、今までリサイクル主導でしたが、本来の優先度はリデュース、リユース、リサイクル。リデュース、リユースを推進し、ごみを減らし、ごみを出さない方向へ事業者が向いて行ってくれたらいいなと思っています。殊にリユースは環境と人々とを繋ぐ以外にも、一石多鳥な効果を持っているものだろうと考えております。今こそ高いハードルである「地球の限界よりも今の利益」「将来は将来世代が考えればよい」「金銭的バリューの追及」を超え、小さなリユースを大きくしていきましょう。 」




3.リユースびんの取組み事例紹介

● 「循環型社会の形成に向けて〜びんリユースを中心に〜」
  環境省廃棄物・リサイクル対策部 リサイクル推進室 室長 庄子 真憲 氏


●「公共施設等におけるリユースびん入り商品の導入活用事例紹介」
  ・  奈良市環境部環境政策課 課長 新井 哲彰 氏
  ・  生駒市環境経済部環境政策課 課長 岡田 敏幸 氏


●「東海地域におけるびんリユースの取組み」
  東海地域びんリユース推進協議会設立準備会 座長
  名古屋大学大学院環境学研究科 特任助教 松野 正太郎 氏



4.パネルディスカッション

●奈良県内での活用事例紹介
  奈良県内でのリユースびん入り大和茶「と、わ(ToWA)」の活用事例紹介
  大和(やまと)びんリユース推進協議会設立準備会 事務局 「World Seed」 中島 光 氏


●「地域におけるびんリユースとまちづくりの可能性について」

  ・  地域の人々の顔を見てやり取りをすることで、びんリユースは地域の活性化のためにも一躍担っていく部分
      がある。

  ・  エリアブランディングが必要。リユースびんを通じて奈良はエコのエリアなのだとアピールすることができるの
      ではないか。

  ・  注目を浴びて、なおかつ地域の人々がやってみようと思わすような仕掛けをつくる。

  ・  回収率の見える化等で競わせる。

  ・  大型店舗と競争しないための差別化を行う。

  ・  地域の酒屋さんが減少してきている。酒屋さんが無くなるとリユースびんの回収や配達をしていただけない。

  ・  消費者に選択の幅を広げるために商品のラインナップを増やすことが必要だろう。

  ・  浸透が遅いというのなら、感じてくれる人をまずターゲットにして取り掛かる。

  ・  環境面もあるが、お茶の健康面、びんの美しさ、楽しむ空間づくりなどトータルに考えて商品を回していく。

  ・  非常に原始的ですが、びんも中身も好きになってもらうこと、ファンを作ること、これがリユースというものを繋げ
      ていくキー単語になるのではないか。

  ・  環境プラス体に良い、環境プラス観光、環境プラス雇用など、多くの人が良いと思ってくれるプラスアルファを
      作っていくことが課題解決に繋がっていく、ひとつのバイタリティになるのではないか。

  ・  びん離れが進む中、びんに慣れていただくこと・びんを見せていくことが大事。

  ・  美味しいものを得るために、びんが必要という仕組みが出来ないものか。

  ・  学乳びんの復活は私たちが幼いころ経験した、生きるための復活であり、幼少期からびんに触れることで次
      世代のビジネスにも繋がっていくのでは。

  ・  「と、わ(ToWA)」の取組みが今後、どうコラボレーションをして街づくりに活かしていくのか。全国の新しいモデル
      になるのではないかと期待したい。

  ・  環境面でのいい効果があることに加えて、様々な主体の方との連携が必要になる。物が動く中には人がいて、
      人が動くそれからお金も動いて情報も動いていく、そこから環境面の効果だけではなく、雇用といった経済面
      での効果、地域活性化といった環境経済社会の側面での価値が高まっていくことがいえるのではないか。



西田正憲氏         西田 正憲 氏

シンポジウム閉会後、
大和(やまと)びんリユース推進協議会設立準備会 座長 西田 正憲 氏に一言
いただきました。


 「 私は奈良県立大学の地域をいかに元気にするかを考える、地域創造学部で教鞭をとっております。今回のシンポジウムで、「地域」と「リユースびん」は非常にうまくコラボレーション出来るのではと強く感じました。
  リユースびんというのは地産地消や地域らしさを出せるまちづくりの優れたツールだと思います。遠くまで運べないという特色は地域循環圏を形成し、地域経済の活性化へとつながり、地域資源の掘り起こしにも貢献していくと思います。当然これからあるべき循環型社会を作ることに役立ちますので、資源を無駄にしないという意味でリユースびんというのは環境面でも役立つものですから、消費者も意識を変えて出来るだけ使っていただければと思います。 」