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第10回我が国におけるびんリユースシステムの在り方に関する検討会

  開催日時 2014年1月20日(月) 15:00〜17:00
  開催場所 大手町サンスカイルーム27階 D室
(東京都千代田区大手町2-6-1 朝日生命大手町ビル)

 

検討会 会場                          検討会 会場

  第10回我が国におけるびんリユースシステムの在り方に関する検討会が開催され、
(1)平成25年度びんリユースシステムの構築に向けた実証事業
(2)平成25年度 学校給食用牛乳びんの導入支援に向けたモデル事業
(3)地方自治体における先進的なリユースびん導入事例
についての報告が行われました。


 

〇開会のご挨拶

 環境省 大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 企画課 リサイクル推進室 室長 庄子 真憲 氏

「  平成25年5月に第3次循環型社会形成推進基本計画が閣議決定され、その中で2R(リデュース、リユース)の推進が一つの大きな柱として位置づけられました。昨年の9月からは容器包装リサイクル法の2回目の見直しの審議会がスタートし、その中での審議会委員の先生方、あるいはヒアリングで団体の方々から2Rの推進に関するご意見をいただいているところです。容器包装の2R ではびんのリユースが中心となると考えており、環境省としましてもびんのリユースの推進に引き続き取組んでいきたいと考えております。
  今年度は4地域においてびんリユース実証事業を行っていただきます。また新たに学校給食におけるびんのリユースにも着手してまいりたいと考えております。また、自治体におきましても、奈良市さん、生駒市さんのように先進的なびんリユースの地域の取組みを進めておられる事例もございまして、こうした動きや本検討会でのご議論を、容器包装リサイクル法の見直しの検討にも取り込んでいきたいと思っておりますので、本検討会にご参加いただいている皆様におかれましては、忌憚のないご意見を頂戴できればと思っております。  」



(1)平成25年度びんリユースシステムの構築に向けた実証事業について


@  関東甲信越を対象としたびんリユースシステム構築の実証事業 (関東連絡協議会)

  1都10県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県、新潟県、山梨県、静岡県、長野県)を対象に、びんリユースのための実態調査、需要供給に関する情報を整理をし、消費地である東京地区と、生産地である他の地域とのネットワーク化を図る。
  関東甲信越を中心に、地域間の連携体制を構築し、需給状況をリアルタイムで更新するウェブサイトの構築等を踏まえて、広域でのびんリユースシステムの構築を図る。



A  「大阪発リユースびん」開発事業
    (大阪府地球温暖化防止活動推進員3R 推進チーム・大阪びんリユース推進協議会)

  大阪府地球温暖化防止活動推進員等を中心に、府民発想の新たなリユースびん入り飲料を開発、大阪府及び43市町村での会議等での利用を図る。 推進組織として大阪びんリユース推進協議会の組織・連携を図っていく。



B  奈良県におけるリユースびんを用いた大和茶飲料普及促進事業 (WorldSeed)

  奈良県を中心に、びんリユース推進のための協議会を設立。平成24年度実証事業で開発したリユースびん入り大和茶『と、わ(To WA)』に加え、各種リユースびん入り飲料の利用促進・拡大を図る。 奈良地域でのびんリユース推進に向けた取組みを発信するためのPRイベント、シンポジウム等を企画・実施する。



C  岡山県産茶葉を用いたリユースびん入り飲料の開発事業 (NPO団体岡山賢人プロジェクト)

  地元岡山県産茶葉を用いたリユースびん入り飲料(仮称)「岡山ほうじ茶」を開発・販売、岡山の産学官民の全ての主体に対してリユースの認知・体験を促す。 リユースびん飲料の利用者に対するヒアリング調査による普及のための課題の把握、概算レベルのカーボンフットプリントの評価等を行う。



(1)に関するご意見ご質問

〇  今回の4事業は地域のネットワーク作りが加わってあり、大事なことだと思う。

〇  個々の事業の確立と継続性について、事業が確立しないと繋ぐことは難しいのではないか。

    →   ・  実証事業の最終ゴールは自立的にある一定以上消費が確保されて、それらが消費するところと生産する
             と ころとのネットワークが確実に繋がることで自発的にびんの流れが動いていくこと。安定的に使ってもら
             うための方法、ネットワークいかに維持していくかが依然として課題である。実証事業を通じて、ネットワー
             クを使い持 続できるヒントは何かを検討していきたい。
        ・  関東でも個別の動きはこれまでにあったのが、生産者と結びついた動きになかなかなれていなかったと
             いう課題があった。今回4地域で核となる方および連携パートナーの目星をある程度つけられ提案されて
             いる。これが一つの輪になって、大きくなっていくことで自立性への実現性は増してくるのではないか。

〇  現在、東北で3件、関東で1件、地球環境基金を受け東海地域で1件、関西で3件の合計8か所の地域でびん
     リユースの取組みが進んでいる。今後は新しい街づくりにびんリユースの取組みが、どの様に寄与出来るのか
     正念場になってくる。地域の特性を出しながら新しい地域の取組みにしていきたい。


<関連資料>


(2)平成25年度 学校給食用牛乳びん(以下:学乳びん)の導入支援に向けた
     モデル事業について

〇  びん再使用ネットワーク

  東京都内小中学校で学乳びんの導入を希望する自治体への導入支援事業を実施する「学乳びん導入支援プロジェクト」を立ち上げる。このプロジェクトでは、複数年にわたる事業の中で、学乳びん導入による効果とコストを明らかにすることを獲得目標とし、平成25年度のモデル事業のでは以下を想定している。


  ・  1月中旬:びん牛乳に関する様々な課題について調査し整理する「学乳びん導入支援プロジェクト」の立ち上げ

  ・  2月下旬:自治体や教育関係者等への「事業説明会」を開催する

  ・  3月上旬:「学乳びん導入支援プロジェクトパンフレット」を作成する

  ・  3月下旬:びん牛乳の導入課題をとりまとめ、本年度の「事業報告書」を作成する


(2)に関するご意見ご質問

〇  清酒業界でもびんから紙パックへという流れがあったが、最近変わった流れとして付加価値をつけるということで
     紙パックをやめてびんに戻そうという蔵元も出ている。

〇  昨年度の環境省からの学乳びんに関する報告ではびん使用は25%を切っているとのこと。原因は飲料メーカー
     がラインを維持しなくなってきていること。この状況を覆す条件を私たち作れるかどうか。まずは25%までどうして
     下がったのか原因を踏まえながら、どうしたらびんラインを維持してもらえるかストーリーを作りながら、また、
     各自治体の紙パックのリサイクルについて調査しながら進めないといけない。


<関連資料>


(3)地方自治体における先進的なリユースびん導入事例について

リユースびん入り大和茶『と、わ(To WA)』を導入している奈良市、生駒市から事例報告が行われた。


@  奈良市のリユースびん導入について
A  生駒市のリユースびん入り飲料普及促進の取組み


(3)に関するご意見ご質問

〇  今後、供給側のネットワークを拡げていく際にネックとなるのはどの様な点か。

    →  ・  大量生産大量消費のものはCO2をたくさん出している。そういう意識づけをどこまで降ろせるのかが難しい
             ところ。イベント時にリユースびんを使っていくことできっかけを与えていく、リユースびんを使うことの自然
             さをどう子どもたちに教えていくかが課題。
        ・  売店などの発注を一括している部署が無い市町村の場合、個々の課で発注しないといけないため手間が
           かかり実現しないのでないか。生駒市では自販機の撤去などを行い、リユースびんを買っていただけるよ
           う対策をとっている。

〇  びんならではの美味しさといったところで、消費者からの感想が聞きたい。 また、今後の商品展開はあるのか。

    →  ・  かなり美味しいとご好評いただいている。商品展開については『と、わ』のブランド確立に現在のところ至っ
            ていない。確立されたら展開は可能なのではないかと考えている。

〇  今後市町村単位でどのように広げていくのか。

    →  ・  現在導入していただいている奈良市、生駒市の独自のネットワークにより市町村にご提案していただいて
            いる。私共でも提案させていただいいるが、庁舎に売店が無い、互助会機能が無い場合があり拠点が作れ
            ないこと、地域の特性でお付き合いしている酒屋としか取引できないということネックでびんのリユースに
            理解いただく市町村はあるが、導入が進まない現状である。


<関連資料>